先日、我が母君と議論した2期ロックオンについての妄想を形にしてみましたー。無理勝手横暴万歳!←
いやこれを書くより『久遠』の続きを書け!という・・・・・ね(爆) でも妄想し始めたら止まんなかったんだww
タイトルは考える気がなかったので(爆)こんなカタチで投下。
※かなり偏った妄想の産物ですので、そういうのが苦手だと仰る方は読まれないことをオススメします。
いやこれを書くより『久遠』の続きを書け!という・・・・・ね(爆) でも妄想し始めたら止まんなかったんだww
タイトルは考える気がなかったので(爆)こんなカタチで投下。
※かなり偏った妄想の産物ですので、そういうのが苦手だと仰る方は読まれないことをオススメします。
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漆黒の宇宙。降頻る雪のように舞う緑色の粒子。そして眸を焼くような強い一筋の閃光。
それが、最後に見た光景だった。
街を歩いていたら、いきなり呼び止められた。
呼び止めた人物に俺は心当たりはない。中近東辺り出身の青年だろうか。浅黒い肌に癖の強い黒髪、そして意志の強い、光を灯した赤茶色の瞳。益々以って心当たりがない。何しろ俺はこのAEU圏内から出たことはないし、例えこの青年がAEU圏内に居住を置いていたとしても、やはり俺の記憶の中に該当する人物はなかった。
「・・・・・俺に何か用でも?」
呼び止めたくせに俺の顔をじっと見つめたまま言葉を発さない青年に対して、焦れた俺が先に言葉を口にした。まったく、何だってんだ。
ひょっとして、一時期記憶を失くしていた時にでも知り合ったんだろうか?そんな疑問が頭を過ぎるが、でもやはりこの青年の顔には見覚えがなかった。
青年はというと相変わらず何も言わない。さっき、俺が言葉を口に出した瞬間、僅かに瞳を見開いたくらいだ。まるで、何かに驚いたように。でもそれきり、だ。ただずっと俺の顔を見ているだけ。そんなに珍しい顔をしているつもりもないんだけどな。
「~~~っ!用がないんなら行くぜ。」
何の進展も見せないこの状況に痺れを切らした俺がそう言葉を吐いて足を踏み出そうとした瞬間だった。
すっと目の前に差し出される。何だ?何かのメモリーか?
「これを。」
そう一言だけ呟いた青年の声は、何処か硬く感じた。
この状況の意味が全くわからないが、取りあえずこの青年は目の前に差し出したこれを俺に渡したいのだろうか。恐る恐る差し出した右手でそれを受け取ると、青年は安堵したように小さく嘆息を零して。そしてくるりと背を向けると、さっさと雑踏の中に姿を隠した。
「お、おいっ!」
この行動の意味を求めようとその後姿に声を掛けてみたけど、青年は一度も応えることも振り返ることもせず、あっさりと俺の視界から消えていった。本当に何だってんだ。
「・・・・・全く、意味わかんねぇ。」
掌に取り残されたものを弄びながら俺は一人ごちる。
人間違い・・・ではなさそうだ。あれだけ人の顔をジロジロ見ておいて、実は人間違いでしたなんてことだったら洒落にもならないだろうし。かと言って俺自身、先程の青年に見覚えも無い。だが、どこか懐かしいと感じるのは俺に気のせいだろうか。
ふぅ、と諦めがちな嘆息を零して掌のものを見遣る。
これの中身を見ろということなのか・・・・・?
どこにでもあるようなメモリースティック。何故だか俺は急に好奇心がむくむくと湧き出してきて、それをポケットの中にぞんざいに突っ込むと自宅方面へを足を向けて歩き出した。
「~~~っ!なんだよっ!なんなんだよっ、これはっ!!」
ドンッ、っと激しく机を殴り付けた。その衝撃でマグカップが倒れ、中にまだ残っていたコーヒーが机を伝って床に零れ落ちる。だが、そんなのはどうでもいい。
あの青年に渡されたものの中に入っていた映像データは、あまりにもの衝撃的な内容だった。そしてそれを見た瞬間、頭の中で何かがカチリと当て嵌まったような咬み合ったような、繋がったような。
俺は・・・・・この映し出されている映像を知っている。いや知っているってもんじゃない。実際にこの目で見た、この身体で体験してきたものだ。あの青年だってそうだ。心当たりがないってもんじゃない、よく知っている。いや知っているなんて生易しいもんじゃない。志を同じに一緒に戦った仲間じゃないか。どうして、どうしてこんな大事なことを忘れていたのか・・・・・!
いや・・・・・忘れていた?
頭の中が酷く混乱している。物事がきちんと整理できない。うまく、理解が出来ない。
けれど、この未だに再生され続けている映像データにもない光景を俺は知っている。あの酷く絶望的な、終わりの瞬間の光景を。俺の記憶の中に残っている。
震える拳を握り締め、フラフラと洗面所へ足を向けて鏡の前に立つ。そこに映し出された俺の、顔。綺麗な色だと言われた瞳は二つ、ちゃんと揃っている。
記憶の中にある俺の顔は、右目を負傷し傷付いたままだ。そのまま治療をした覚えも無い。その他にも身体のあちこちにあるはずの古傷が、今のこの身体にはない。たった一つ左腕に残る傷跡は、俺が覚えている限り俺じゃなくもう一人の俺が子供の頃に負った傷のはずだ。
頭の中がぐちゃぐちゃで何がどうなっているのかさっぱりわからない。わからないけど・・・・・
「・・・・・そうか、そういうこと、か。」
覗き込んだ鏡に、こつりと額を付けて鏡の中の俺に呟く。握り締めた拳を更に強く握り締める。痛さなんてこれっぽっちも感じない。
これは、俺の身体だけど俺の身体じゃない。
何も整理できない思考の中、それだけが何故かきちんと結びついた。そんなこと、あっては欲しくもなかったのに。望んでもいなかったのに。
誰がこんな風にしたかなんて恐らく愚問だろう。俺だって知りたいと思わない。ただ、こうなってしまったことをおまえが受け入れるというなら、俺もまた受け入れるまでだ。
鏡から額を離し、向き合った俺の顔は目が少し赤くなっていた。その眸をひたりと見据え、右手を銃の形にして鏡の中の俺に向ける。
「・・・・・だったら、二人で狙い撃とうぜ、ライル―――」
新しいロックオン・ストラトスの出発だ。
-終-
【説明というか言い訳というか・汗】
2期ロックオン=ニール+ライル という妄想から生まれました(汗)
きちんと言うと、記憶(脳)はニールで身体はライル、という考え、です。
ニールの身体はあの戦闘後もう生存は無理だということで記憶(脳)だけ補完され、またライルは事故等によって身体は無事だけれども所謂脳死状態だった、という無理勝手極まりない妄想です。
で、ニールの記憶は封印されライル・ディランディとして生きていたけれど刹那と接触し、予告CMで渡されているメモリーを見ることによってその封印を解かれる・・・とまぁファンタジックな仕掛けで(爆)
でも本当はちゃんと二人、ニールはニール、ライルはライルで幸せになって欲しいです。
でもって、私はあくまでニール生存派です!←くどい
まぁ他愛もない妄想の一つとして楽しんでいただければ幸いです。ここまで読んでくださってありがとうござました!
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