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猫と萌え話をのんべんだらりと吐き出してます
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ニール、ライル、お誕生日おめでとう ヽ(´▽`)/
アレハレと誕生日が1週間も離れてないってのはきっと運命だよね!(*´∀`*) ←

ということで、ディラ誕小話をひとつ。なんとか間に合ったーい ヽ(´▽`)/
今年もライニル。やっぱディランディの誕生日なので(笑)
そしてまたもや誕生日話と言っていいのか、これ?状態。
そんでもってやっぱりライルがおばかさんww というか憐れ・・・?
いつもながらにライル、ごめんww な内容です(爆)

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+ + + + + + + + + +

・ライニル
・(一応)ディランディBD


携帯端末の小さなディスプレイに映し出されたニールが少し悲しげな表情で『そっか・・・』とどこか落胆の色が滲んだ声で小さく呟いたのに、ライルは床に頭を擦り付けん勢いで謝った。
「ほんっっっっっとーーーーーにごめんっっっ!!!」
トレミーの中に与えられた、決して広いとは言えないプライベートルームの中にライルの渾身の謝罪の声が大きく響く。基本的にトレミーの中は静かなので、この声が辺りに響いていないかとライルは少し心配になったが、けれども今はそんなことを気にしている場合じゃなかった。
とりあえず謝らなければ――今、ライルの頭の中を占めているのはそれだけだ。
とにかく謝って、なにがなんでも許してもらわなければ――その一心で頭を下げ続ける。
そんなライルの頭上で、携帯端末の中から『はぁ、』と小さく息を吐く音が聞こえてきて、思わずその肩がびくりと震えた。
(あああああ・・・)
あまりの後ろめたさに泣きたくなる。どうしてこんなことになっちまったんだろう、と嘆きたい気分だ。
図らずも約束を破ってしまう形となってしまった今、ニールがどんな表情をしているのだろうかと――もしかしたら怒っていないかと――思うと、ライルは顔を上げるのがそれはそれはとても怖かった。

というのも、明日は世界で唯一の、誰よりも何よりも愛しい兄・ニールの誕生日だ。そしてもちろん双子である自分の誕生日でもあったりする。
そんな一年に一度の日を一緒に過ごそう、ともうずいぶんと前から約束していたのだったが・・・。
そして一緒に過ごすだけでなく、せっかくの誕生日なのだから精一杯のお祝いをしてやろうと、それこそ何ヶ月も前から計画し、その一端としていつの日だったか『ここのマッシュポテト美味そうだなぁ・・・』とぽつりとニールが溢したその三ツ星レストランを内緒でこっそりと予約までしていたというのに!
そして更には誕生日当日を併せて三日間、ニールとそれこそいちゃいちゃらぶらぶな日を過ごそうと休暇まで申請しておいたというのに!
いざ前日となった今日、それこそ浮かれきった足取りで地上へ降りる為にトレミーを後にしようとしたまさにその瞬間!
急遽ミッションを言い渡され、休暇は取り止めになってしまったのだ。
それはライルにとって、文字通り天国から地獄へ突き落とされたような瞬間だった。思わず目の前が真っ暗になり、ふらりと眩暈までしてしまったくらいだ。
しかしその言い渡されたミッションは内容を聞いてみると、別にライルでなければならないというほどの、特にこれといった難しいものではない。ライル以外でもマイスターであれば誰にだって出来そうなものなのだ。
だというのに、なぜわざわざこれから休暇だと、地上へ降りるというライルを指名してきたのか・・・その理由は考えればごく簡単なものだった。
(絶っっっ対、あいつらの陰謀に決まってる・・・!)
あの、事ある毎に自分の兄であるニールを、あたかも自分たちの兄でもあるかのように慕っている、クソ生意気な仲間たちの策略に!
思わずライルは悔しさのあまり、奥歯を砕いてしまいそうなほどぐぐぐっと噛み締めた。
(間違いねぇ・・・!)
どこでどう嗅ぎつけてきたのかわからないが、今日、このタイミングで言い渡してきたということは間違いなく奴らの所為だろう、とライルは推測する。いや、そうとしか考えられない、と。今までの経験がライルにそう告げている。
というのも、あの年下の仲間たちはどうにも自分が兄とふたりで過ごすことが気に入らないらしい、とライルはニールに会う為に地上へ降りようとする度に取られるその態度で何となく感じ取っていた。いや、それ以前に彼らのニールに対する異常なほどの執着心からもわかってはいたが、とにもかくにもライルがニールの所へ行こうとする度に着いて行こうとしてならなかったのだ。
それを今まで何とかあれこれと手を使って交わしてはきたものの、まさかこう来るとは・・・少し彼らを侮っていたのかもしれない。
(俺と兄さんの邪魔をしようとするなんて、GNライフルに狙い撃たれてしまえ・・・!)
ぎりり、と拳を握り締めつつ何とも物騒な言葉を胸の内で吐く。しかし表情にはそんな胸の内など微塵も覗かせず『本当にごめん』ともう一度ディスプレイに向かって真摯に頭を下げれば、『そんなに気にすんな』と無理矢理笑みを貼り付けたように微笑むニールにライルは胸がずきりと痛んだ。
『ミッションだから仕方ねぇさ・・・今のおまえには大事な役目があるんだ。それを優先して当然のことだろう?おれのことなんて気にしなくていい』
ディスプレイの中でそう諭すものの、しかしニールの顔はやはりどこか淋しそうで。
(兄さん・・・)
そんなニールの表情に、ライルの胸は押し潰されんばかりに苦しくなった。
きっとニールもこの休暇を楽しみにしていただろうに。その気持ちは日々やりとりをしているメールからもひしひしと伝わってきていた。だからライルもそんなニールを喜ばせようとあれこれと計画していたのだ。
だというのに、そんな気持ちを押し隠してでも自分を諭そうとするニールの言葉にライルは悲しくもなった。いつもそうだ、と。兄はいつも自分のことは後回しにして周りに気を遣ってばかりいる、と。こんな時くらい、年に一度の誕生日くらいわがままを言ってくれたっていいじゃないか、と。
そんな健気な兄に、だからこそライルはよけいに逢いたくなった。たまらなく逢いたくなって、どうにも逢って抱き締めたくなって、ついでにニールの匂いも堪能したい。
そう思ったら、もう居ても立ってもいられなかった。
「待ってて、兄さん!ちょっ早でミッション片付けてさくっと兄さんのところへ行くから!そして一緒に誕生日を祝おう!」
『・・・へ?ちょ・・・ちょっと待て、ライル・・・!』
「よぉーし、狙い撃つぜぇ!!」
『ライルーーーッ!?』

かくして、ライルは愛機を駆り瞬く間に(無茶振りともいう)ミッションを終了させるとそのままトレミーに戻らずニールの待つマンションへと向かったとか何とか・・・。
そして無事ニールと自分の誕生日をお互い祝いあい、身も心も充実した休暇を過ごしたのだった。

が、その後、ライルのその行動のお仕置きとして、ティエリアからは正座をして8時間ものお小言(説教とも言う)を頂き、刹那からは『命中率90%を越えるまで不眠不休・耐久シュミレーション』を言い渡され、アレルヤからは『差し入れの栄養ドリンク』と青汁を渡されたとか・・・。
まさに天国と地獄を身を以て味わったライルだった。


・・・ライル、ごめん(爆)
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